掛川城南茶業組合が、平成23年度内閣総理大臣賞受賞者受
弊社の契約農家である掛川城南茶業組合が、平成23年度内閣総理大臣賞受賞

2011/10/12 発表
平成23年度内閣総理大臣賞受賞者受賞理由概要
全組合員が生産・管理協定を締結し、安全で均質な茶を生産
・地域の概要
掛川市は、静岡県の中西部に位置し、北部には山間地が連なり、南部は太平洋に面している。茶、水稲、施設園芸、畜産などの農業が営まれ、基幹作物である茶については、掛川市の農業産出額の約4割を占め、茶園面積は2,353ha(平成20年)で県内第3位、荒茶生産量は5,790t(平成19年)で県内第2位の生産量となっている。
・受賞者の取組の経過と経営の現況
掛川城南茶業組合は、均一で高品質な茶の安定的な生産を目的に、上内田、和田及び板沢地区の10戸の自園自製農家(茶園24.6ha)により、平成2年に設立された。その後、個々の技術力の高さで良質な茶生産を行い、規模も順調に拡大し設備投資も自己資金で対応してきたが、茶価は平成11年をピークに下降の一途をたどった。そこで、平成13年から個々の技術力を活かしながら安全で高品質な茶を低コストで生産するための検討を重ね、組合員全員で計画的に技術向上や経営改善に取り組んでいる。また、地元茶商との情報交換により、茶価が下降している中にあっても、茶市場の求める茶の生産に素早く対応し、安定した経営を行っている。平成22年の茶園面積は45ha、荒茶生産量は172tとなっている。
・受賞者の特色
(1)全組合員が「持続性の高い農業生産方式導入計画」(エコファーマー)の認定
全組合員(組合員12名、准組合員5名)がエコファーマーの認定を受けており、計画的な土壌診断の結果よる施肥設計や、天敵と共存した防除体系の確立を目標とした防除対策指針に基づいた肥料及び農薬の統一により、環境に配慮した良質茶生産を行っている。
(2)全組合員が組合と「生葉生産及び茶園管理協定」を締結
@「生葉生産及び茶園管理協定」に基づいて、摘採、施肥、病害虫防除等の生産管理が統一的に実施されており、組合の栽培管理技術の平準化、高品質で安全な生葉集荷及び生産資材の統一化によるコスト低減等が実現されている。
A生葉については、生葉格付け機(近赤外線分析)による数値データ(窒素、繊維、水分含量)と審査員による目視審査の総合で格付けを行い、等級や品種により価格を決定している。
(3)早生品種の導入による摘採・製造作業の平準化とブランド化
「やぶきた」中心の品種構成から掛川茶の新ブランド「天葉(あまね)」の指定品種である早生品種の「さえみどり」及び「つゆひかり」を積極的に導入し、摘採・製造作業の平準化を図るとともに、掛川茶のブランド化に主導的な役割を果たしている。
(4)研究茶園を活用した技術向上
研究茶園70aを設置し、組合員全体で管理することにより、組合員の技術向上及び平準化、肥料や農薬の試験、新商品開発等に積極的に取り組んでいる。
・普及性と今後の発展方向
掛川城南茶業組合の各種品評会における高い評価は、茶価が低迷する中、消費者の求める安全で高品質な茶を低コストで生産するという茶業界が抱える課題に、組織全体として環境に配慮した茶生産や作業の平準化等に積極的に取り組んだ結果であり、次代の茶業を担うモデル的な茶工場として他の模範となる。
掛川城南茶業組合では、今後、掛川茶のブランド強化のほか、さらなる安全への取組としてJ-GAPの取得、担い手対策として茶園の共同管理等に取り組んでいくこととしている。
